2019年01月18日

奈良工場の方針変更

2011年の東日本大震災の直後に三笠奈良工場は誕生しました。

その当時工場の建物は、内装を全て新しくして綺麗でしたが、編機は全て中古品の希少価値が有る30年前くらいの物ばかりでした。

中古品とは言え、ある程度の値段はして稼働させる事を条件に購入したのですが、設置してから数ヶ月経っても編機を動かす事が出来なくて

製品が全く出来ない状態が続きました。

本社スタッフからは、そんな理由もあり「社長あんな古臭くてでっかい編機買ったんですか?中国でもあんなの見た事無いです。」と言われて

しまいました。

そんな中古編機を私の判断で新型編機を購入する三分の一くらいの価格で何台も購入してしまったんです。

同じ靴下の編機ですが、今タイプとは違い、職人がドラムとチェーンを微妙に調整する大変手間と技術がいる扱いの難し物でした。

近隣の靴下工場の社長には、「こんな古い編機なんぼで買いましたん?」と聞かれ買った値段を言うと、「こんなん引き取って貰うのでも金

いりまっせ!よーこんなの買いましたな」とも言われました。

下にタンクが付いていて出来上がった靴下が、繋がったまま溜まっていくタイプのもので、今のコンピューター制御の編機と比べると

同じ糸を使っても風合いの良い商品が出来るんです。

とは言え、ワインの飲み比べ同様に、同じ素材で同じ針数と釜径が同じインチの靴下を履き比べてどちらが古い編機で生産したものかは

靴下ソムリエでも判別が難かしいと思います。

一般消費者の方には、品質が良くて安い物が良いという観点から、大幅に方針転換をして、全てUSBでデーターを変更するだけの最新の

編機ばかりを取り揃える事になりました。(下の写真は2011年の奈良工場開設当初に撮影した物)



コンピューター制御といっても基本的な編機を取り扱う技術は大変重要!中国の工場はこの技術者がいないんです。

編機にトラブルが起こった時に適切な処置をしないと、編機の寿命にも影響するし、靴下にも色々な不具合が出てしまうんです。

それでも10年程度前までは、中国で生産して、しっかりとした第三者検品工場でしっかり検品して納めれば安くて良い靴下はできましたが、

人件費の高騰により、製品に対する第三者検品工場のコストの比率が高くなり過ぎて本当にこれで良いの?という思いから、国内回帰を考え

靴下を生産するには日本で一番ベストな奈良県で工場を始めたのです。

これが、靴下メーカー三笠として動き出した理由です。

工場開設から8年目になりましたが、本社の商品企画も日本製と中国製を上手く使い分けて生産をコントロール出来るようになったと感心して

います。

3期連続の2桁成長とはなりませんでしたが、靴下業界の業績が伸び悩む中で、2018年も目標の105%以上の昨年比108%になりました。

皆様に大変感謝しております。

来週の東京ビッグサイトで行われる健康博覧会にて、新商品展示も行いますので、今後の株式会社三笠に是非ご期待下さい。
  

Posted by 上海 MIKASA at 15:14Comments(0)横浜